米軍はイラクで新聞社に金を払って都合のいい記事を掲載させていた

ブッシュ大統領は、2002年9月2日、ペンシルバニア州ピッツパーグで行ったスピーチの中で、“911”についてこんなことを語った。

>子供達は恐らくこう思っているでしょう。「なぜアメリカを憎むの? 私達は誰にも悪いことをしていないじゃない」。いいですか、彼らがアメリカを憎むのは我々が自由を愛しているからなのです。(『ブッシュ妄言録』P.74)

“わけわからんことゆーて子供をだますなよ!”と思う一方、“また『自由を愛する…』かよ”と思ったのを覚えている。

イラク侵略する戦争にまで「イラクの自由作戦」という冗談としか思えないような作戦名を付けるほど“自由を愛してやまない”アメリカの軍隊は、実はこんなことをやっていたということが先日リークされた。

“米軍がイラクで世論工作 新聞社に金渡し、提供記事掲載”
asahi.comより)

>米ロサンゼルス・タイムズ紙は30日、米軍がイラクの地元紙に金を払うなどして自分たちに都合のいい記事を掲載させている、と報じた。イラク民主化を 進めるための情報活動との名目だが、イラク駐留米軍国防総省の内部にも「民主主義の原則である報道の自由を脅かしている」として反対する声があるとい う。(中略)

>ある軍当局者は「新聞社を1社買収し、ラジオ局も掌握して、米国寄りの情報を流している」と話している(中略)

ラムズフェルド国防長官は29日の会見で、フセイン体制崩壊後の成果として「イラクの自由なメディアの成長がある」と自賛したばかり。長官のスポークス マンは「この記事にあるような活動は、国防総省の原則に合致しているかどうか、疑念を生じさせる」として、調査の意向を示した。

彼らが、『自由』という欺瞞観念を自分たちに都合よく操って洗脳の道具にしているだけだということを如実に示す事件だ(そう言えば、バグダッドが米軍に よって陥落した後、掠奪が横行していることについて、ラムズフェルドが「…自由な人間には、犯罪や悪いことをする自由がある」とトンデモなコメントしたの は有名な話だ。参照:53105)。

で、この続報…
(同じくasahi.comより)

国防総省は2日に、米議会に対し、金を払って都合のいい記事を掲載させていた事実を認めるとともに、「新聞広告と同じ」と弁明したというから、その厚かましさにはおそれいってしまう。

一方で、この問題とは別に、米軍が設立した「バグダッド・プレスクラブ」が米側に好意的な記事を書いた記者に対して月に最高200ドル(約2万4000円)を支払っているという事実も、既に米メディアによって暴かれているようだ。

“自由で信頼性がありかつ合法的”“民主主義の確保に尽力する代議政治の実現”を謳ったイラクの選挙など全て嘘っぱちだったことがこれで証明されたわけだ。でも、既に情報操作と不正だらけの選挙でイラクに親米政権はできあがってしまっている(で、チェイニーのハリバートン社はしっかりと復興事業を受注してホクホクしているってわけ102362)。

『アメリカの国家犯罪全書』ウィリアム・ブルム著リンク、にこう書かれている。

>CIAは、国会選挙で自民党を「一議席議席」支援するために、何百万ドルもの予算を費やし、日本社会党を弱体化させるために策動した。その結果、自民 党は38年にわたり権力の座を維持した。これはやはりCIAがスポンサーとなったイタリアのキリスト教民主党政権に比するものである。こうした策略によ り、日本とイタリアでは強固な複数政党制が発達しなかった。

上に書いた今回のイラクでの「世論工作」のようなことは、既に日本でも戦後ずっとやられてきたことなのではないのか? 98533の投稿や、リンク森田実氏HP)などを見ると、そう考えざるを得ないのではないか…という気がしてくる。ますます、普通の人たちの手でマスコミに代わるメディアを創る重要性が増してきたと感じる。  

tanvool