あまりにも身勝手?

おしゃぶりを使う方の理由の多くが「寝ぐずりやご機嫌が悪い時におしゃぶりで泣きやませる」ということで使用されてしているようです。また、2~3歳くらいの子でも外出時にずっとおしゃぶりをくわえている子がいますが、これも「外出中に騒いで、ぐずって、親をてこずらせないように」という親発の身勝手な要求から出ている場合が多いようです。

そのような身勝手から発しておしゃぶりを与えたのではない、と否定できる親がどれだけいるでしょうか。どの母親も子育てにストレスを感じ、幼児を黙らせる手っ取り早い手段として、おしゃぶりの力を借りたのは一度や二度ではないと思います。

子供が愚図るのは何か不快なこと、不安なことがあるからで、もしおしゃぶりで寝ぐずりやご機嫌悪いのが治まったとしても、根本的な解決にはならないでしょう。子どもが愚図るのは不全を抱えているからで、それを親に訴えて解消したいとシグナルを送っているのです。

そのシグナルに対して真っ当に応え、子供の不全を解消しようという努力を怠っておきながら、黙らせるのに手っ取り早い方法でおしゃぶりを使い、それが結果として「あごが変形した」とはあまりにも身勝手な言い分のような気がします。

自己のやり方を棚上げして、他者に責任を転嫁する。現代社会が抱えている問題性の一端が見え隠れしているように思いました。

田夫野老