フリースペースは必要か

フリースペース(あるいはフリースクール)については、問題提起を頂いてから、3箇所ほどのHPにアクセスしてみました。しかしながらそこでも、活動における子ども達の様子があまりわからず、いまでもぼんやりしたイメージに留まっているのが私の現状です。

私事で恐縮なのですが私の弟は高校時代、2年間の不登校を経験しました。彼の社会復帰の契機となったのはアルバイトでした。2年間の引きこもりの末、毎日朝から晩まで働くことで前進できる活力を取り戻そうという自発的な試みでした。これ以後、彼は別の高校へ編入し、大学受験に成功します。

これは私の推測なのですが、彼は働くことで社員の人達とコミュニケーションを重ね、なにより仕事という社会との直接的な関わりを通じて、生きることにリアリティを感じることが出来たのだと思います。

心の病み具合にもよると思いますが、遊びに加え、このような実際に働く、という活動もフリースペースの活動に組み込めればもっと生きることにリアリティを感じ取れるのではないか、とも感じています。極めて個人的な体験をもとにした話で恐縮ではありますが。(すでに、こういうものがあるのでしたら教えてください)

また、フリースペースのHPや弟の件で感じたことは、遊びであれ何であれ課題を複数で担うこと、そこで発生するコミュニケーションによってまわりとの関係を築いていくこと、人はこういう営みによって充足や活力を得るのだろう、ということです。実学と通ずるところだと思います。

人との関係によって社会復帰を目標とするフリースペースは現状社会に対する対処療法的な印象をもち得ますが、だとしたら、社会現象とまで言われている「ひきこもり」という事態を引き起こしている社会そのものの構造の歪み、病理を感じずにはいられないですね。

島健