企画シミュレーションしてみる?

私は、この上位課題に、「(最広義の)教育」を当てはめてもいいのかもしれない、と考えています。

”最広義の”とわざわざ注釈を入れたのは、ここでいう「教育」が「数学の公式を教える」といった矮小化されたものではなく、「親の背中を見て学ぶ」とか、「子供の言葉にはっとさせられる」とか、「近所のおばちゃんに怒られる」といったものも含むからです。(即ち、他者から”教えられること”の全てを含みます)

「教育」が上位課題として措定され得る、とする根拠は、「『教育』が、本質的に社会的行為であり、人間的行為であるから」です。(社会的行為である、というのは、一人では「教育」はできないからであり、人間的行為である、というのは、人間が観念を用いて後世に情報を伝える得る種であるからです。)

即ち、「我々は、誰かに教え/教えられるために共に住んでいる」という意識を共通認識とすることにより、”地域”という水準で集団を統合することが可能なのではないか、と考えているわけです。
(このあたりは、22337シリコンバレー」(内藤さん)が具体的なイメージを与えてくれます。)

話を整理すると、

①「現代社会がもたらす答えの見えない漠然とした不安感、閉塞感が、生存圧力に替わる新たな圧力として機能している」という現実がある
②そのような現実に対応して、我々が共に住む意味は、「互いに教え/教えられるためである」という形で集団の上位課題が措定され得る
②その上位課題の下に、「生産」「生殖」といった各々の生活モードにおける課題が措定される

ということですね。

三宅秀和