市場経済と教育問題

>その闘っている人たちの声をもっと教育の現場に真の「経済学」として反映させていかなければならないと思いました。

教育の現場に真の「経済学」ですか。(清水さんの意見とはズレますが、)最近の国の政策の経済、教育問題で疑問を感じていることがありますので投稿します。

まず市場経済の歴史を振り返ると、封建体制のような人の移動も生産物の移動も制限された中では市場経済が発展せず、市場経済が発展するには、商品や人間の移動が自由にする必要があります。それは一方で交通・運輸機関といったテクノロジーのそれなりの発展を必要とします。そして同時に、個人の私的な所有権や経済的に自由な活動を保障するような法的、社会的な枠組みを前提とし、それに対応するように個人の活動の自由という「自由主義」「個人主義」の観念(価値観念)を必要としています。当たり前ですが、現代のグローバリズムもその自由主義の価値観の延長上にあります。だから市場経済の形成と発展は、ただ「経済」だけの問題ではなく、当然人々の価値観を大きく変化させています。

そこで最近の教育問題の対応方針を見ると疑問に感じている点があります。それは政治家の中でも登場する「教育問題では道徳・規範教育」といい「経済問題ではグローバリズム」は明かに矛盾した政策ではないでしょうか。
経済構造改革を推し進めて規制緩和等の自由を導入する政府が、一方で道徳教育を必要とする奇妙さ、実はこのいいかげんさが現状の日本を物語っているよう思います。もし本当に道徳教育を実現しようとすると当然個人の自由に踏み込まざるを得ず、その中でグローバリズムなど叫べないはずである。

安冨啓之