親の意識と現実そして文部科学省の対応策

私は、学習塾で仕事をしています。
先日、小学5年生のお子様が入塾テストを受けに来られました。結果の方は惨憺たるものでした。算数も国語もほとんど出来ていませんでした。今までも時々そういうお子様がおられたのですが、個人的な問題と捉えていました。

でも今回テスト結果を、お電話でお知らせした際の母親の言葉が気になりました。お二人とも、<学校では良く出来ている。何時も良い点をとっている。学校の先生には良く出来ていて何も問題はないと言われている。>と仰るのです。

同じ日に、6年生のお子様もテストに来られたのですが、全然出来ていませんでした。この子供の母親は<詰め込み教育は受けさせたくない。小学校の間はのびのびさせてやりたいと思っていた。でももうすぐ中学生になるので塾にお願いしようと思った。>とのことでした。そして学校のテストでは特に問題はないとも言っておられました。

いわゆる学級崩壊も含め授業が成り立っていない学級が結構多いのではないかと以前から推測していましたが、実態は想像以上だと思います。小学校で習う知識は社会生活の基本事項ですがそれがほとんど身についてない状態で多くの子供は中学校に進学することになります。中学校ではさらに手におえなくなるでしょう。

頼みは塾しかないということなのでしょうか。「勉強は学校で」ではなく「勉強は塾で」というのは常識になりつつあります。文部科学省は、2002年から小中学校で教える内容を大幅に減らし「ゆとり」教育を目指しています。この「ゆとり」教育の受け皿も塾に期待しているようです。自然体験教室の企画などを積極的に進めて欲しい意向のようですが、どこまでも変な感じがします。

川田宏子