「受験制度=悪しきもの」という価値観念は無効

私も直感的には、現在の受験制度がよいものであるとは思わない。

しかし、「受験制度=悪しきもの」という価値観念に基づく思考は、無効なのではないかと思う。

文部科学省その他で議論される政策の多くが、この「受験制度=子どもを苦しめている悪しきもの」という価値観念を前提としている。ゆとり教育云々などは、まさにその価値観念を反転させた(だけの)政策と言える。

しかし、周知のとおり、それでは現実は何も変わらない。
「受験制度=悪しきもの」という図式で思考停止してしまっては、そこから有効な方策は何も出てこない。

受験制度の弊害は、既に何十年も前から言われている。それにも関わらず、まして少子化時代の現代もなお、このシステムが機能しているのは何故なのか?必要か否か?そのことをもう少し突き詰める必要があるのではないかと思う。

岩井裕介