学習塾が教育大学院をつくる

2006年4月に日本教育大学院大学が開校する。
「教員になりたい」人のための、日本初の「教員養成専門職大学院」になるそうです。
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注目すべきはこの運営母体が学習塾であり、首都圏中心の栄光ゼミナールであることです。(昭和55年の設立以来、現在では首都圏を中心に約300校、生徒数で小・中・高生で6万名を超える)リンク

株式会社栄光HPより
<学校教育でもできない、家庭教育でもできない、“第三の新しい教育”を目指した栄光ゼミナールは、設立以来これまでの学習塾という枠を超え、そこに学ぶ生徒たちはもちろん、多くの保護者の厚い支持を獲得しながら急速な発展を遂げてきました。さらに、現行の高校教育になじめない高校生を支援する「栄光国際学院」をはじめ、常に時代のニーズを先取りする事業を展開。これからの栄光にぜひご期待、ご注目ください。
<■保護者が最も求める社会人経験の教員は、わずか1割。
社会人経験者の教員は、公立学校教員採用者の内、平成16年度で約10%でした。私立学校教員も同様の状況です。しかし多くの有識者や保護者たちは「教員は社会との接点をもっと増やすべき」と指摘しています。
内閣府が2005年9月、保護者対象に行った調査によれば、「教員の質の維持向上のために必要な施策」という問いに対し、「教職以外の社会経験のある教員を増やす」が56.4%でトップになりました。今後ますます、社会人経験者の教員を社会が強く求めてくるのは間違いありません。

文部科学省HPより
<近年,子どもたちの学ぶ意欲の低下や規範意識・自律心の低下,社会性の不足,いじめや不登校等の深刻な状況など,学校教育が抱える課題は,一層複雑・多様化してきております。このような教育課題に対応しつつ,21世紀を切り拓(ひら)く心豊かでたくましい日本人を育成する観点から,現在,「人間力向上」のための教育改革を進めておりますが,改革が十分な成果を上げるためには,教員の果たす役割が極めて重要であり,保護者や国民の期待も益々高まってきております。・・・・・・・教員採用者数に比べて,教員免許状取得者数がはるかに多く,この中には教職を志望しない者も少なからず含まれていることなどが指摘されております。リンク

平成13年度のデータでは単位取得者59182人免許状取得者7652人学校就職者1255人で免許取得者の16.4%しか教職に就いていない。
たしかにとりあえず資格指向で教員免許を取得しているが、実際に教職には就いていない若者は大勢います。
政策的に教育大学院を設立することにしたようだが、危機感のあるはずの既設の学校からではなく、塾産業が真っ先に手を挙げたのは、皮肉な結果というほかないのだと思います。