比ほど使用頻度の高い算数はないのかもしれない

比や割合について実際に何に使っているかを他の人が使っている場合と自分が使っている場合に便宜上整理して考えてみた。
まず、この1ヶ月くらいで他の人が使っていた事例は、
●高校入試の倍率で1.04倍という意味が分からないのですが、104人が受験したら4人が落ちるということで良いのですか?(中3生の親御さん)
●同じ建物内で3つの事業があり、電気料金を按分しています。(社会人の方)
●男子にはそういう人が多いですね。(高校生)
世論調査、支持率調査、投票率、景況調査、アンケート調査、市況の指数
●天気予報
●関数、相似比、面積比、体積比(数学)
●濃度、イオンの価数、中和、オームの法則(理科)
以下省略。こうして書きだしてみると、勉強でも、ニュースでも、仕事でも、比ほど使用頻度の高い算数はないのかもしれない。
次に、自分の使用例は、
●世界中の70億人の人々の半数以上が何かしらの情報にアクセスしていて、相当数の人々が世界の最先端とまではいかないまでも、少し前とは比べ物にならないくらいに世界の現状に関する自らの評価を持ってきているという感覚。
●顧客接点に関する仕事は劣化しているが、以前に比べて良くなっている点もないわけではない。ただそのイノベーションと人的対応力のギャップが大きいだけなのかどうなのかという感覚。
以下省略。比を状況判断に使っているようだ。
共通点は、何かと何かを数的に比べている点だろうと想った。
1:1=2:2=3:3=4:4=5:5なのだが、人数は、
2人、4人、6人、8人、10人である。
しかし、1:1というとき最大は、35億人:35億人であったりもする。この場合は、別途合計人数を定義していることになる。
なので、比を考えるときに重要だと想ったことは、
●全体でおよそ何名いて、母集団がどのような影響を受けやすいかという環境把握のもと、具体的な人数をできるだけシンプルな整数比に(約分)した結果が種のようになっていて、用途によって母集団を変えたり広げたりして実用に耐える比になって幹になるのだということです。
判断が比較的合っていて、しかも速い、と想われるような人物は、貴重な比情報を日々検査したり、他との整合性を確認したりしていると同時に、不整合な点や例外的な点にも肯定的にアプローチすることで切り口を増やしているようにも想えます。
特に集団を導くようなリーダーには不可欠なセンスであると感じます。勿論、リーダーに限らず、何かしらの判断を共有する場合にその根拠を把握しなければならないことから、これからの時代の羅針盤を形成するためのみんなにとっての命綱と言えると想います。



佐藤英幸