「学ぶのをやめて考えなさい」 ジェイコブ・バーネット

リンクより引用。
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ハーイ、ジェイコブ・バーネットです。
楽しんでる?
ぼくは今日、「知っていることなんて今すぐ忘れてしまえ」ということを言うためにここに来ているんです。
まず、みんながわからなければならないことは、たとえば、みんなは宿題をするよね?
宿題はやらなきゃならないことだと思ってる。
宿題をちゃんとやっていれば、良い成績がもらえ、素敵なご褒美がもらえる。
ちょっとしたお小遣いとか、いいものがもらえると思っていないかい?
それは間違いなんだ!
ここにいるみんながみんな数学の才能に恵まれているわけではないことは知っているので(笑)、もっとおもしろい話をしましょう。
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最初に自己紹介をやらなかったので、ぼくの自己紹介をきちんとしておきたいと思います。
11年前(2歳のとき)、ぼくは自閉症と診断されました。
ぼくは物事に極端に集中してしまうため、周囲からぼくは何も考えていないように見えたようです。
だから、ぼくは、「ここに光が反射しているから、光源は上。そして、ぼくの影はここだから、光はあっちから来る」と思って見上げると、その通りという感じだったんですね(笑)。
そんなことで、周囲は、ぼくは学ぶことができない子どもだと思ったんです。
じっと空を見上げ続けているだけで、ぼくが何もしていないように見えたので、みんなは、ぼくが何も学ばず、何も考えず、何も話さず、靴紐も結ばず・・・あ、それは当たっているかも。いつもサンダルだから(笑)。
でも、ぼくはその頃、大きな本屋に行って教科書を買い、本のデータからケプラーの法則を導いたんです。ぼくが何も学びも考えもしないと思われていた時にです。
他の人から見たら、ぼくは芳しくなくて、普通の2~4歳の子どもがするような、フィンガーペイントだとか、お話とかをやらなかったんです。
それで彼らがやったのは、僕に特殊教育をほどこすということでしたが、それはものすごく特殊でした。何しろ何も教えなかったんですから(笑)。
それで、ぼくは学ぶのをやめなければなりませんでした。
特殊教育のために、学ぶ方法がなかったんです。
そんなわけで、ぼくは何も学ぶことができませんでした。
でも、その時に、影の付き方だとか、そんなことを考えるようになり、それが今、天体物理学とか物理学とか数学が好きな理由だと思います。
学ぶのをやめたことが、今日のぼくがある理由なんです。
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ぼくの昔の話に戻りましょう。
ぼくは周囲からは芳しく見えなくて、隅に放っておかれたという話でした。
3年前のことですが、サボりたい数学の授業があったので、そうできるようにするためやることにしたのは、代数と三角法と、その他、中高で習う数学と大学1年の解析を、すべて2週間で勉強してしまうということです。
そうしたら、あとはサボっていられますから。
10歳の時でした(笑)。
当時、大学への願書が受理されました。これも 10歳の時でした。
それで面接試験を受けに行かなければなりませんでした。大学に入るのに必要なんです。
面接を受けに行ったとき、駐車場に払うための硬貨をたくさん持っていたのですが、それを何と、面接官の部屋で床に全部ぶちまけてしまいました。
このことで、ぼくは常識を欠いているという印象を持たれて、入学は丸々1学期保留されることになったのです。
それで、ぼくは学ぶことをやめなければなりませんでした。
それで何をしたか。
学ぶのをやめて、テレビゲームで遊んでいたのか?
違う!
ぼくは「形」について考え始めたのです。
そのとき、ぼくは、天体物理学のある問題について考えていました。
当時、天体物理にとても興味があったんです。
もちろん、今も興味があります。
次の2週間、いろいろな形について考え、その問題について考え、そうしたら問題が解けたのです。
天体物理の問題を解いたわけですが、それは基本的に、アインシュタインニュートンに起きていたのと同じことです(学ぶことができなくなり、考えるようになったこと)。
まだ発表していないので、正確にどういう問題なのかは言いませんけれど、論文が出たら、それとわかるでしょう。
ぼくは、学ぶことをやめなければならなかったことによって考え始め、問題を解いたんです。
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まとめみたいなことをしましょう。
アインシュタインやジョンソンやニュートンといった、ぼくがこの講演で取り上げてきた人たちは、みんな天才だったんでしょうか?
それが彼らを特別にしていたものなのか?
天才だったからできたのでしょうか?
それはちがう!
絶対に!
天才だからじゃないんです!
この人たちはみんな「学ぶところから考えるところ」へと、そして「創るところ」へと変化を辿っているんです。
ぼくは、そもそも、このようなところに立つことを期待されていませんでした。
言葉を話すようにはならないと言われていましたから。
あの時のセラピストたちがどこかでこれを見たら卒倒すると思いますよ(笑)。
ぼくは、話せないと思われ、学べないと思われていましたが、今日ここに立っています。そして、何百人ものニューヨークの人を前に話しています。
今日の話から皆さんに持ち帰ってほしいことは何か?
皆さんにやっていただきたいことは、次の 24時間、まあ、土曜日ですが学校があったりとか、いろいろとある人もいるでしょうが、次の 24時間は、学ばないで下さい!
これから 24時間、学ぶことを禁止します。
その代わりにやってほしいのは、何かの分野に・・・皆さんは何か好きなことがありますよね? ここで少し話しただけのぼくは、皆さんが何に興味あるのかわからないですが、みんな何か好きなことがあって、それが何かは、自分でわかっていることでしょう。
その分野について学ぶかわりに、その分野について考えてほしいのです。
その分野の学生になる代わりに、「分野そのもの」になってほしいのです。
音楽でも建築でも科学でも何でもいいです。
その分野について考えてほしい。
そうすれば、あなたは何かを創り出すことができるかもしれないのです。




音瀬世那