「学校教育は、魚に木登りを強制してないかい?」。あるラッパーのメッセージ

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「人は誰もが天才である。しかし魚に木を登らせようとするのなら、その魚は一生、自分が愚かだと信じて生きていかなくてはならないだろう」
こんなフレーズから始まるラップが話題になっています。タイトルは、「I JUST SUED THE SCHOOL SYSTEM !!!(学校システムを訴える!!!)」。歌うのはヒップホップアーティストのPrince Ea。大学では人類学を学び、メッセージ性の強い作品を発表し続けるラッパー。
そんな彼が、現在の「学校教育」のシステムを裁判風に痛烈に批判しているのがこの動画です。
彼の言葉を借りながら、その中身を見ていきましょう。
電話も自動車も進化したのに
「教育」は150年前のまま
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この150年で、電話は飛躍的な進歩を遂げました。木でできた初期の電話は、タッチパネルを備えて無線でインターネットに繋がるカメラつきの情報端末に。
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でも、教育はどうでしょう?現在も150年前も、ほとんど変わっていないように見えませんか?少なくとも電話に比べれば、根本的な変化は起きていないと言えるのではないでしょうか。
工業社会の教育が
情報社会の今も続いている
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ひとつのクラスに人を集めて、同じことを教え、テストの点数で評価する。教育がそういったものになっていったのには、理由があります。
かつての学校は、工場で働く労働者を育てる機関、という側面が強くありました。工場で言われた通りの製品を言われた通りに作ることが、求められていたのです。画一的な教育は、こうした産業界のニーズに応えて発展してきたもの。
でも、時代は変わりました。現在求められているのは、クリエイティブで、個性的で、自分とは異なる個性を持った人と協力して何かを作り上げることのできる人材です。
現在の学校教育は、生徒全員に同じことを強いることによって、クリエイティビティを奪ってしまっている。教育は、変わらなければならないところに来ているのです。
ひとりとして
「同じ子ども」なんていない
異なる病状の患者に、同じ薬を出す医者はいません。そんなことをすれば、健康を害することは誰でもわかります。
でも、ひとりとして同じ脳を持った子どもはいません。にも関わらず、教育においてはそんなことがまかり通っているのです。
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確かに教育を受ける子どもたちは、人口全体の20%に過ぎない小さな集団かもしれません。でも月日が経ち彼らが成長し、今の大人世代と入れ替われば、やがて100%になる。未来を担っているのは、他でもない子どもたちなのです。
魚が木登りを
強制されない世界に
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この歌は、次のようなフレーズで締めくくられます。
「私は信じたい。もう2度と、魚が木を登ることを強いられない世界が来ることを」
ラップに乗せた、学校教育についてのメッセージ。あなたはどう感じますか?



大川剛史