“志の育成”島の教育革命~高校生が地域の課題を発掘。大人と一緒に解決に取り組む

島根県海士町(あまちょう)。人工流出に悩む島での教育改革。
高校生が地域の課題を発掘。町の大人と一緒に解決に取り組む。単に学力をつけるだけでなく、将来の目標、地域課題などを追求し”志の育成”に取り組むとのこと。
現実の課題に向き合い、町ぐるみで取り組んでいるところに可能性を感じます。
引用元
(リンク)
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■離島での教育改革
藤岡さんは11年前にPrima Pinguinoを創業。
当初は高校生向けにキャリア教育の教材作成などを展開していたが、海士町の知人からある連絡が入ったのをきっかけに、藤岡さんの第2のキャリアが始まった。
藤岡さん「海士町から公営塾の講師を紹介してほしいという依頼だったのですが、離島での教育改革という聞いたことがないプロジェクトに、私自身がやってみたくなりました。島というと最初は閉鎖的なイメージでしたが、島の人が前向きで何とかしてみようと。」
当時の海士町は、超少子高齢化で人口流出が止まらず、行政は財政難と課題だらけの離島だった。このため、島にある隠岐島前高校は、入学者数が減り存続の危機に直面していた。
「高校がなくなれば高校生だけでなく、子育て世代が家族ごと都市部に引っ越し、これから地域を担う世代がいなくなる。」と危機感を持った行政、住民が立ち上がり、まずは高校からと「高校魅力化プロジェクト」をスタートした。
■高校魅力化プロジェクト
藤岡さん「地方出身の若者は『仕事がないからふるさとに帰れない』とよく言います。しかし人口減少・流出にあえぐ地域としては、『仕事をつくりに帰りたい』という気概を持った人材が必要です。高校ではそのような意識を育む学びをみんなで考えました。」
高校魅力化プロジェクトの柱は3つ。「その地域・高校ならではの学び改革」、「公立塾」、そして「教育寮」だ。
 
■高校生が地域の課題を探し出し、解決に向けて大人と一緒に取り組む
海士町は、課題先進国日本の中でも、さらに20年、30年先を行く課題先進地域。まさに世界最先端です。高校生が地域の課題を探し出し、解決策を大人にプレゼンし、解決に向けて一緒に取り組む。課題先進地域だからこそできる学びです。」
■学力だけでなく、志を育成
さらに「公営塾」では、「学力だけでなく、志を育成する」(藤岡さん)という。
藤岡さん「塾はふつう学力だけですが、ここでは自分たちの夢を発表し、ディベートをし、進学や就職の目的意識を学力とともに育てていきます。そんな学び舎は都会にはあまりないと思います。」
■日本全国、世界各国から募集する“島留学”制度
そして「教育寮」。
海士町では、これらの教育内容に興味がある生徒を、地元からだけでなく、日本全国、世界各国から募集する“島留学”制度を実施している。
「いまや高校生の半分は、島外出身者。ドバイの日本人学校にいた生徒や、東京、大阪など都市部からも生徒が集まります。」
プロジェクトを始めて以来、地元に貢献したい、ふるさとに恩返ししたいという生徒が増えたという。
藤岡さん「ふるさとに戻り、地域の課題に挑戦することで地域を元気にして恩返ししたいという生徒が増えました。さらに、偏差値だけで進学先を選ぶのではなく、目標を持ち、大学で学ぶ目的を明確に持って進学するようになりました。」
(後略)
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西田香織