ロボットには「学ぶ喜びを教えること」はできない②

ダイヤモンド社書籍オンラインから引用(リンク)します。
藤原和博氏の『10年後、君に仕事はあるのか?』の内容をもとにした記事です。
①の続き。
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●ロボットには「学ぶ喜びを教えること」はできない
 学力側の知識はそうかもしれません。正解はすべてネット上に載ることになりますから。しかし、アクティブ・ラーニングの技術を身につけて、先生と生徒が試行錯誤しながら「納得解」を作り出す、こういった授業ができる教員は生き残るだろうと思います。
 では、仮にある種の感性をも獲得したAIロボットが先生となって、ブレストやディベートを進行できるようになったらどうでしょう。つまり、2030年代くらいに、僕がやっている「よのなか科」でさえも実施できるAIロボットができちゃったら……。
 僕はそれでも、教員は生き残ると思うのです。
 なぜか?
 教えるマシンとしていかにロボットが完璧になったとしても、学ぶ喜びを教えることはできないだろうと考えるからです。君もそうだと思いますが、子どもって、教えてる大人というよりも、学んでる大人から多くを学ぶものなんです。
 動物が大好きな先生が生物を教えるときの興奮。宇宙が大好きな先生が、尽きない探究心で天体望遠鏡を覗き、ついに流星を撮った写真をうれしそうに見せてくれたときのこと。古典が大好きな先生の歴史的なエピソードを交えたダイナミックな解説。先生たちの「学ぶのが好き!」というオーラが、波動のように子どもたちに共振していく。教育とは、伝染・感染なんだと思うのです。
 だからこそ、読書好きのお母さんの子は本を読むのを苦にしないようになりますし、ピアノを楽しそうに弾く親に育てられれば、自然と音楽に親しむ子になるでしょう。そのなかから、たまにピアニストも育ちます。
 僕はよく、保護者や地域社会の大人たちにこういうメッセージを伝えています。
「教育は伝染・感染なんです。だから、何かを無理やり教えようとしなくてもいいから、自ら学ぶ姿を見せてやってください。じつは、大人の学んでいる姿こそが、子どもにとって最高の教材なんですよ」と。
 結論。「学ぶのが好き!」というオーラは、グーグルには出せない。
 だから、「学ぶのが好き!」というオーラを出して、子どもたちにその学び方を伝染・感染させている教師は、これからも生き残るだろうと思うのです。
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2020年の教育改革に向けて、教育業界は猛スピードで変化を遂げている。今後も教師が生き残っていくためには、自らが追求し続け、その姿勢を子ども達に示していくことが求められる。
果たして、どれだけの教師が2020年以降も生き残っていられるのだろうか?



長安