カリキュラムは「今の時代を生き抜ける」内容であるべき

 大学の新学部を構想するにあたって、先般、学校法人の理事長と、民間企業のトップの方との面談にご一緒する機会があった。
 民間企業のトップの方から出た端的なアドバイスが、「学科構成(カリキュラム)を既存の学問領域から考えるのではなく、産業(実業)から考えるべき」という内容。
 この一言で、理事長は目から鱗が落ち、新しい学部構想の可能性が一気に開けた様子だった。
 何のために学ぶのか。それは、働くため、社会に出て役に立つため。この原点に、トコトンチャレンジしている日本人がカンボジアに大学を設立している。
リンクより引用します。
※※※以下、引用※※※
「ITは『会計』みたいなもの」――カンボジアでIT大学を立ち上げた日本人が考えること
 日系企業進出の続くカンボジア。一時の進出ブームは落ち着いてきたものの、2016年の日本からの投資は7億7370万ドル(Jetro調べ)と過去最高を記録。GDP成長率も2011年から6年連続7%台を維持していて、今も投資家の注目を浴びていることには間違いない。
 そんな中、ひときわユニークな日系企業がある。カンボジア南西部にある高原地帯キリロムで、大学やリゾート、長期滞在者向け施設などを備えた、総合学園都市の建設に取り組んでいるA2A Town (Cambodia)(以下、A2A Town)だ。
 代表の猪塚武氏は、アクセンチュアを経て、アクセス解析ソフト会社デジタルフォレスト」を設立したIT畑の出身者。2009年にNTTコミュニケーションズに事業売却の後、2012年カンボジアで事業を開始した。
(中略)
日本ではできない壮大な社会実験
 事業の主軸の1つであるキリロム工科大学は、国の教育省から認可を受けた全寮制のIT専門大学だ。現在は1クラス22人、全学生数は77人。入学試験にはIQテスト、面接、親との面談があり、現在の競争率は約20倍とのこと。授業料はスポンサー企業からの奨学金で全額サポートされる。
 授業は全て英語で行われ、外国人客員教授によるビデオ講義や、インターンシップ制度、実際のリゾート内プロジェクトに参画する実地訓練もあるという。カリキュラムは「今の時代を生き抜ける」内容であれば随時対応していく、柔軟な体制をとっている。
 「IT分野において、大学は企業に後れを取っているため優良な人材が不足しています。前の会社(デジタルフォレスト)でも、できるエンジニアを見つけることに苦労をしました。現在の日本の教育システムは固定的で、この問題を解決するのは難しい。これからの時代に生き残るグローバルで高度な人材を育てるべく、日本ではできない『壮大な社会実験』を、ここカンボジアで行っているのです」(猪塚氏)
 今後は観光、建築学科も創設予定。日本からの留学生も募っていき、将来の日本を担う人材育成にも視野を広げている。
世代や人種を超えた共生を目指して
 一方、リゾート開発事業のvKiriromは、もう1つの側面を持っている。それは、敷地内の土地を区分けにして投資家にサブリースし、投資家に学生寮(1棟4人)を建築してもらう。そしてそれを大学に貸し出すという「vKirirom セカンドホームプロジェクト」だ。
 リースバックは2600~3600米ドルを最大10年間保証し、1年前告知で解約も自由。売却も可能だ。物件は将来的に、一般への賃貸や、自身の退職後の別荘として使うこともできる。
「この少子高齢化時代。キリロムの大自然の中、将来を担う学生と退職したシニア世代が共生する。そんな学びのある夢のコミュニティーを目指しています」(猪塚氏)
(中略)
 vKiriromは、2018年9月に日本の教育家とコラボレーションしたインターナショナルスクールを開校予定。多言語教育やアクティブラーニングを取り入れた、国際人を育てる全寮制の小学校だ。工科大学も、入学時期を11月と4月の2回に増やし、日本の学生も取り込む準備を着々としている。
 一企業の進出という枠にとどまることなく、新しい社会の提案をし、そのモデルをカンボジアで作るというユニークな挑戦。これからも目が離せない。
※※※引用、以上※※※




野崎章