給食の「食べ残し」はどうすれば減らせるのか

日本人なら誰しも一度は味わったことのあるであろう学校給食。
今日の献立は何だ!?と、朝も早い時間から楽しみにしていた給食ですが、現代の子供たちはそうは思ってないみたいです。
生徒の給食の「食べ残し」が目に余るものだと問題になっています。
今回、現代の子供たちの給食問題について取り上げた記事を紹介したい。
以下リンクより抜粋
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「一生懸命に作った農家の人たちに失礼だから、食べものを残してはだめ」
 かつて子どもは大人からそう言われ、食べ残しをしないようにしつけられてきた。だが近年、「食べ残しはしてもよい」とする傾向が現れ、さらに「完食を強要するのは体罰や虐待に関わる」という話題まで見られるようになった。
「食べものを残すこと」は問題ではなくなったのだろうか。「食べものを残してはいけない」は時代錯誤の考え方になってしまったのだろうか。
完食の強要が「体罰」「虐待」になりかねない時代
 学校教諭が子どもたちに給食を残さず食べさせる。これは、昔から小学校の教室などで見られた先生たちの取り組みだ。だが、そのやり方次第では「体罰」や「虐待」と言われかねない時代になった。
2014年5月「弁護士ドットコム」が発信した記事「給食は残さず食べないといけないの? 先生が強要したら『体罰』か」が話題になった。解説者の弁護士は「無理矢理口に押し込むとか、はき出した物を食べさせるといった指導は、体罰」とする一方、「完食するまで給食が終わっていないと解釈して、児童をその場に残すという手法自体は、場所的・時間的にも、態様としても、著しく不当とはいえません」とし、判断はケースバイケースになるとの見解を述べている。
教育評論家の尾木直樹氏も2014年にブログで、「子どもの健やかな身体考えること 確かにとても大切」としつつ、「完食はいかがでしょうか? 食事の押し付け 楽しい食事奪うことにならないでしょうか!? 完食は精神的な虐待になりませんか・・・」と綴るなどしている。
身体的な苦痛を与えるだけでなく、子どもに厳しく指導することまでも「体罰では」「虐待では」と捉えられるようになった風潮の中、子どもたちに給食完食を強要することも非難の対象になり始めているのだ。
1人あたり17.2kgの食べ残し
環境省は2015年4月、初の大規模調査となった「学校給食から発生する食品ロス等の状況に関する調査」の結果を発表した。それによると、2013年度、小中学生1人あたり年間で約17.2kgの食品廃棄物が出たという。また「残食率」つまり出席人数分の給食の提供量に対して残された給食の量の割合は、これを把握する全国約3割の市区町村での平均値で6.9%だったという。
〈中略〉
独自プランで残食率大幅減の学校も
北海道浦河町は、文部科学省の「栄養教諭を中核とした食育推進事業(地域食育推進事業)」の一環で、食に関する指導の計画見直しなどを行った。子どもたちの発達段階に応じた指導などを検討したそうだ。すると、協力校における小学5年生の給食残食率は、3カ月間で30.1%から25.5%に減ったという。取り組めばすぐに効果が現れることを示す事例だろう。
また、新潟県三条市では、2003年度に11.8%だった小学校の給食残食率が、2015年度には3.3%まで減った。要因として同市食育推進室が挙げるのが「学校給食の米飯化」だ。同市は2003年9月から、公立小中学校の米飯給食の回数を週3回から毎日に移行し、2008年4月からは完全米飯給食化を果たした。米飯がすべてを解決したのではないだろうが、地元で採れた食材を給食に積極的に取り入れたことは、教室での「残さず食べる・食べさせる」意識につながっているのだろう。
失敗事例からも学べる。大阪市立の中学校では、給食の3割弱が食べ残しになっているという。調理委託事業者が給食を弁当箱に詰めて学校へ配送する「デリバリー方式」が、「おかずが冷たい」などと生徒に不評なようだ。美味しいと感じられない給食を出しても、子どもたちは食べたがらないのは当然だろう。同市は「自校調理方式」か、近隣小学校で調理された給食を配膳する「親子方式」を検討中だ。食育に対する方針や意思のあるところに残食率低下の効果あり、と言えるのではないか。
「明日は頑張ろうな」完食の喜びを分かち合う
 教室で子どもたちと接するのは教諭たちだ。自治体や学校での取り組みとともに、教諭一人一人の地道な取り組みにも大切になってくる。取材に応じてくれた公立小学校教諭は、「いただきますの前に、残しそうな子は減らさせます」と話す。それでも食べ残しをする子はいて、年間の残食率は「7%くらい」。けれども「残す子には『明日は頑張ろうな』と声をかけ、完食できたときには一緒に喜びます。クラスみんなで完食できた日も拍手をしたりして、みんなで喜びます」と言う。食べ切ることに対してほめることで、子どもたちに完食を促そうとしている。この教諭はまた「命をいただいているので残さないでおこう、と呼びかけています。作っていただいた調理員さんに申し訳ないから、残さず食べようと伝え続けています」とも話す。子どもたちに残さず食べさせることによって、ものの大切さを教えることができる。逆に、子どもたちにものの大切さを諭すことで、残さず食べさせることもできる。
食の多様化が進んだ。今の時代、たとえ嫌いな食べものを残しても、他の食べものから代わりの栄養素を摂取し、補完することはできる。栄養摂取のことだけを考えれば、完食を強要する必要はないのだろう。
それでも、「食べ残すことを何とも思わない」という意識がだんだん社会に広がっていくことには、やはり引っかかりがある。きれいに片付けること、最後までやり切ること、命をいただくこと・・・。残した食べものの分だけ、人や社会が失うこともあるだろうからだ。
以上




匿名希望