オランダは複線型の教育。12歳で先生が進路を見立てる。

日本の教育とオランダの教育について、神谷宗幣氏のオランダ視察レポートを紹介します。
るいネットでも度々紹介されているオランダの教育ですが、教育内容もさることながら、キャリア指導のあり方も最先端だと感じます。
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オランダの小学校教育についてポイントをあげると、
・小学校は4歳の誕生日から(入学式などはない)12歳までの8年間
・クラスは25~30人
・基本的に宿題などはない(中学校ではある)
・教科書やノート、文房具などもすべて学校で用意され、子供たちはお弁当だけ持っていく
・フルタイムで働く先生は少なく、学級担任も二人の先生で分担する
といったことになります。
そして何よりもオランダの教育は多様で、
シュタイナー、モンテッソーリ、イエナプラン、ダルトン、多重知性論、美術重視、各宗教など様々な教育プランがあり、それらが組み合わさってカリキュラムができています。そして保護者は自分たちがよしとする教育を選んで子供に学ばせることができ、教育はすべて無料です。
さらに、小学校教育が一番重要なのは、12歳までの間に先生たちの見立てによって子供の進路が決まることです。8年間の小学校の上には6年、5年、4年の中高教育があり、その先には研究大学、応用大学、職業訓練校が用意されていますが、どのコースに行くかは12歳までの子供の適性を見て先生が決めていくのです。
スイスなどでも同じシステムでした。日本の偏差値重視、学歴重視の教育に洗脳されている我々からすると「小学校の間で子供の進路を決めてしまうなんて、、、」と思いがちですが、あくまでこれは適性を見るのであって、将来子供の意思でもっと勉強をしたければ、将来の進路変更は可能なのです。小学校では宿題もないので当然テストの点数を上げるための塾などもありません。子供は午後3時までしかない学校で学び、その学習姿勢などを先生が見て判断していきます。
また、日本のように学歴を高めたから安定した高収入の仕事に就けるということもなく、職業校に行く子供らにも高収入を得る道はちゃんと開かれているとのことです。
かつては日本もこうした複線型の教育をしていたようですが、今はすっかり単線型になってしまいました。受験至上主義で教育費がかさみ、塾ばかりが儲かる日本の教育より、オランダの方が随分合理的で子供たちにも余裕ができる気がしますが、皆さんはいかがお感じですか?



山澤貴志