2020年教育改革の鍵となるのは、「考える力」

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三田が今回の『ドラゴン桜2』の企画を思いついたきっかけは、「2020年の教育改革」である。働き方だけでなく、これからの日本の教育改革に漫画で切り込んでいく。
「2020年の教育改革」ではセンター試験が「大学入学共通テスト」に変わるなど、大学入試制度が根底から大きく変わり、それに伴って高校と大学の教育内容も一新されるということが政府から発表されたのだ。
「いろいろリサーチしてみたところ、各学校も困っていて、まだ誰も教育改革に対する策を用意できていないと。そこで、受験がテーマであるこの作品を通して、それに対する攻略法を提案できれば、受験生にもその親御さんにも役立つだろうと思ったんです」
新制度では、来たるべき社会で活躍できる人材を育成するという観点から、「考える力」が重視されるようになると言われている。ただ、詳細はまだ明らかになっていない部分も多い。しかし、三田はこのテーマを扱うことに自信を覗かせている。
「前作では『詰め込み教育』をあえて肯定的に描きましたが、基本的なところは同じだと思います。結局、入試制度がどんなに変わっても、試験が一発勝負であるということは変わらないんですよ。やっぱり問題を解くには知識もテクニックも必要になってくる。それらを体の中に詰め込まないといけないんです」
「2020年教育改革」の全貌はこれから少しずつ明らかになっていく。その内容を漫画の中にも反映させていくことになる。「連載」という形で時代と並走する漫画というメディアだからこそ、これが可能になる。
「漫画は一つの情報産業ですからね。読者が求めているものを描かないと、人気も出ないし連載も続いていかない。前作『ドラゴン桜』の頃には、読者の意見を聞く手段はアンケートハガキしかなかったんです。でも、今はSNSもあるし、私自身のホームページもある。情報を獲得するツールが増えたので、そういうものを駆使して、読者が欲しい情報をリアルタイムで出していくことができるんです」
10年ぶりに「受験」という壮大なテーマに挑もうとしている三田の準備は万端。漫画界の未来まで視野に入れながら、「作画完全外注」という新しいシステムを整えてきた。教育改革をテーマにした『ドラゴン桜2』の制作現場では、知られざる「漫画改革」が着々と進められている。




す太郎