常識の枠を超えて潜在思念で行動するということ

20歳以上も年の離れた友人がいる。彼は関西でも最低ランクの高校を卒業し、1年浪人していきなり某有名大学に入学し卒業した。
進学の動機は単純で、高学歴信仰ではなく外人の彼女が欲しい⇒大学に行けば英語が話せるのでは?といった笑っちゃうような理由からだ。童顔男前の見た目とは裏腹に、高校時代は空手で全国優勝を果たすほどの猛者。180cmを超えるガタイにバスケとキックボクシングにも精通し料理が得意という変わり者。大学は殆ど飲食関係のバイトで学校にはあまり行っていなかったようだ。
理由はこれも笑っちゃうような内容だが、要は大学に行く為に猛勉強した結果、入学前に英語が話せるようになってしまい、念願の外人の彼女もできてしまった。したがってそもそも大学に行く理由がなくなってしまったのだ。卒業だけはしとくかくらいで、在学中はほぼ飲食のバイトとオーストラリアでのワーキングホリディと格闘技で過ごしたという。しかも英語をキッカケにドイツ人やフランス人の彼女と付き合う中で3カ国をマスター。日常でも外人と過ごす時間が多いため日本でも主言語が英語になってしまった。
そういった経緯と経験から彼の日本人の有名大学生に対する評価は厳しい。外国人学生は世界の事や自国の事をマスコミ以外からも情報を得て勉強し日々考えている。例えばアメリカによる9.11自作自演なんか外国人学生では周知の事実。日本の大学生は「何も考えてない」「周りに合わせているだけ」「いい子ちゃん」「うわべ仲間」「常識の枠が絶対」「頭でっかちの評論家」など、奴らはもう終わってるのだという。当然、そんな彼だから当然、就職活動も4年の半ばまで殆どしていなかった。
しかしいざ始めてみると1年時から準備していた同級生を尻目に、誰でも知っている有名企業数社から内定を貰うことになる。内定を貰い、新入社員研修も受け、来月から入社と彼の就活は恐ろしくトントン拍子。
で。
就職やめてドイツに行った。
親の事もあるから一度はちゃんと企業に就職しようかと思ったけど。。。やっぱ日本企業でサラリーマンはやりたくないわ。飲食やってて日本のサラリーマン沢山見てきたから。。。とにかく自分の作った料理を目の前で喜んでお客さんに食べて貰える飲食やりたい!
2年後、祖母の葬式で帰国した彼に合った。
渡独後働いたドイツのラーメン店で評判を呼び、大使館で表彰を受けた。その腕を見こまれて今はベルリンで日本料理店の店長を任されているという。写真を見せてもらったが、自分の店で沢山の笑顔の外国人に囲まれた彼が本当に幸せそうなのは誰が見ても分かる。
1昨年彼が住んでいるベルリンでテロがあった。「危機感ハンパないっす。外圧適応ですかね?気付いたらなんか体デカくなってましたよ。今ならヘビー級のパンチが打てます。(笑)」
たしかに2年前より一回り大きくなった彼は、相変わらずの童顔で子供のように笑った。
潜在思念に忠実に生きている彼は、小・中・高と殆ど詰め込み教育を受けていない。その分、潜在思念に忠実に誰よりも高い課題を自ら設定し行動し挑戦し続けている。なんとも破天荒な奴だ。彼を見ていると常識的行動とやらに囲われて生きるのが、なんだかバカらしくなってくる。「一緒にドイツ来ませんか?」ドイツか。悪くない。
 





清原勝光