不登校のほとんどがフリースクールに通わない3つの理由

(リンク)より
不登校の子どもはフリースクールにほぼ通ってません。実際にどの程度なのかというと、通っているのは不登校全体の2~3%程度だと考えられています。つまり97~98%にあたる不登校フリースクールに通っていません。
3つのハードル
●1つ目は、フリースクールの数が足りないことです。 
子どもが利用する学校以外の機関として有名なのが学童保育です。学童保育とは、日中、保護者が家に居ない小学生に対して、学校終了後に場を提供している保育事業で、全国に2万カ所あります。一方、フリースクールの数は一般的に全国に400団体~500団体と言われています。
子どもが気軽に利用するためには、場が近くにあることも重要です。そう考えると、いまだフリースクールは数が足りていないと言わざるをえません。場が少ないために人が集まらず、設立・維持が難しくなり、場が増えないという悪循環は、特に地方で深刻な問題です。
●2つ目のハードルは「経済的な理由」です。
フリースクールは原則、公的な支援がありませんので、親が学費を負担しなければいけません。文科調査によれば月会費の平均は3万3000円。私立中学校の月額平均学費は5万円。私立よりは安いですが、無料の公立中学校にはかないません。
●そして最後の理由が「心理面のハードル」です。
以前、20歳の女性に会いました。彼女は中学1年生から不登校でしたが、フリースクールにも適応指導教室にも行きませんでした。その間、ほとんどの時間を家で過ごし、「孤独がつらかった」と語ってくれました。なぜフリースクールへ通わなかったのか。彼女はこう答えました。
フリースクールに行ったら自分が本当の不登校になってしまうから」
まったく学校へ行けなかったのですから、客観的に見れば彼女はまぎれもなく不登校でした。しかし「不登校になってはいけない」と彼女は思い続けていたそうです。
不登校なんて許されない」「不登校は弱い人間がなるもの」「立ち直ってがんばらなければいけない」「学校に行かないと未来はない」。彼女は自分が存在していることさえ許せなかったそうです。心理的なハードルは人それぞれだと思いますが、こうした思いを抱えている人は彼女だけではありません。
フリースクールに通うこと、つまり不登校になることへの心理的負担が強いという事態は、子どもにとって学校しか選択肢にならないということを意味します。どんなに苦しいいじめがあっても、そこに毎日通わなければならないということです。いじめ自殺が起きるたびに、その遺書を読むたびに、私は不登校を許さない社会が彼らを追い詰めたんではないかという思いを強くします。




柏木悠斗