2020年、生き残りをかけて教育現場の追求闘争が加速する。どこを選べばいいのか。

学校事例を調べていて、2019年、2020年に新しい学びを目指す学校が多く出てくることがわかりました。
軽井沢風越学園 (リンク)
幼小中「混在」学校。2020年4月開校を目指す。
佐久穂町イエナプランスクール(リンク)
日本初のイエナプランスクール。2019年4月開校を目指す。
2020年を境に新しい教育を目指す学校ができるのは、大学入試改革とかぶります。
大学入試改革は、経団連が13年も前から教育改革の必要性を提言しています。それに対して文部科学省もやっと2020年に向けて教育の大改革に踏みきりました。
経団連が提言したという事は、従来の学校教育では、社会の役に立つ人材がいなくて困っていること。私立学校を中心に2020年に向けて改革の準備を行っている状況だと思います。なので、さまざまな特色を持った学校が誕生することになり、生き残りをかけた追求闘争がはじまりそうです。
さまざまな人はこの教育こそが子どもたちのため、日本の将来のためになると思い改革を進めており、その志を感じて、親やこどもたちは学ぶ場所を決めなければなりません。生き残るかどうかも含めて見極めなければならず、かなり大変だと思います。
さまざまな学校の創立の志を見る中で、やはり教育者・大学教授が多く見られるなか、大企業の元取締役であったり、産業界から教育界へ参入している学校も見られます。
それのひとつが上記で紹介している「軽井沢風越学園」です。
楽天を三木谷さんと2人で立ち上げ、その後取締役副社長の地位を捨て、教育界に参入しています。
志部分を見極めるにもその創立者の志がどこから来ているのか、どこで育まれたのか、を見るのも大事だと思いました。
以下、軽井沢風越学園の創立にあたってのエッセイを添付します。
私は教育理念より、このエッセイを読んで、ここにいきたいなーと思いました。
---以下リンク(リンク
学校づくりが始まるまで
実は、このプロジェクトが始まったのは2016年の6月です。まだ1年経っていません。
2016年の正月に、やっぱり学校をつくりたいと思い始めたんですね。正月ってそういうときですよね、なんかね。40歳半ばになり、人生もあと半分とか考え始めたりして…。「学校つくります!」と宣言して、三木谷さんと2人で創業した楽天を辞めたのが30歳の時。それからいろいろな経験もできた。
…抜粋…
学校つくるんだったら、岩瀬さんとやるしかないと思っていたけれど、そんなに親しいわけではない。その時点では2回くらいしか会ったことがなかったので、「一緒に学校つくろうよ!」、と簡単に声をかけられる関係ではありませんでした。慎重に慎重に、何度も書いては消し、書いては消しを繰り返して、4,5ヶ月かけてやっと一通のメールを送ったんです。「思い切ってメールを書いてます。」って書き出しでね。2時間くらいで「ご無沙汰しております!岩瀬です。お元気ですか?」という感じで返信きてね…。ほっとした。そして岩瀬さんのメールの最後に「なんだかドキドキがとまりません。」と書いてあって、そこから僕もドキドキしちゃって(笑)…抜粋…
森のようちえんぴっぴとの出会い
僕は2009年に全寮制の中高一貫校をつくろう、世界で活躍するようなエリートを育てよう、という思いで軽井沢に引っ越してきました。ぶれていた感じの時代です(笑)。
僕が見学したのは2009年の1月下旬、雪がたくさん降ってすごく寒いとき。2,3歳の子どもたちが、しっかりとスキーウェアを着こんで、遊具もない森で遊んでいた。僕は北海道出身なので、雪で遊ぶイメージがあったのもあって、子どもを入れるんだったらここかなぁと思って見ていました。お昼ご飯の時間になって、みんなで焚き火を囲んで、寒いので立ったまま食べていた。食べるにあたって、子どもたちが手袋をはずして、焚き火の周りに置いたんですね。その中の3歳になったばかりのひさみちくんが手袋を置いた場所は、明らかに焚き火との距離が近い。それを見て、何かが起こるなと思ったんですね。思ったんですけれども、そこで保育をしているスタッフは、「もっと遠くにしなさい」とか声をかけないし、手も出さない。そうしたら案の定、ぷすぷす手袋がこげちゃったんですね。で、ひさみちくんは泣いてる。僕がスタッフに、「やっぱり焦げましたね。」と言ったら、スタッフは、「そうですね、焦げちゃいましたね。でも先週ひさみちくんは燃やしちゃったんですよ。」、と言われて…。それに僕はすっごくショックを受けたんです。ひさみちくん、先週は燃やしたけど、今日は焦がすので留まった。学んでるわけですね。でも2回とも失敗ですよね、手袋はだめになっちゃった。だからこそ学んでいる。そうか、こんなに安心して失敗できる環境があるんだ。保護者とっては、手袋が2つだめになってるわけですから、「どうしてちゃんと見てくれないんですか!」、とクレームになる場合もある。でも、そうはならない信頼関係ができている。失敗を見届けられるようなスタッフの心構えとか態度に触れて、僕自身が考えていた全寮制の中高一貫でエリートを育てるというのが、すごい薄っぺらいもの、なんか工場みたいに思えました。6年間で、“同じ形の同じ甘さのりんご”をたくさんつくる。たくさんつくって、なるべく高く売る。いい大学、いい就職先へ…、みたいな学校を当時つくろうとしていたんだな。ここはそうじゃない。花や実の部分よりも、しっかり根っこの部分を、その子らしく深く広く根が張れるように、台風が来ても雪が降っても簡単には倒れない根っこの部分を育てているんだな。ここはすごい、と。そして、なんと自分の子どもはぴっぴには入れずに、僕だけがスタッフとして入りました。これ、周りには驚かれますね(笑)。ぴっぴと出会ったこと、そこでたくさんの経験をしたことはまさに僕の根っこの部分を育ててくれました。たっぷり遊ぶことは、たっぷり学ぶことにつながり、たくさん挑戦をして色々失敗をしながら、子どもは学んでいくんだ、ということを感じた出会いでした。
 





 
音瀬世那