無意味な宿題を将来役に立つ宿題に変えたら、子供も先生も元気になる

子供にとって、宿題は苦痛でしかないが、
「うちの子はまったく勉強しないからもっと宿題を出してほしい」
「宿題が多すぎて可哀想なので減らしてほしい」
という両極端な保護者からの板ばさみと、宿題チェックに追われる毎日で、しんどくてつらいと思う。
誰も活力の上がらない宿題を、もっと楽しい宿題に変えられないか?
“楽しめる”“将来役に立つ”宿題を考え、実践している先生のブログを見つけたのでご紹介します。
『現役教師が小学生の子ども達に毎日送るハッピー黒板』より引用。
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教員をしていて
本気で「勉強が嫌いな人が本当に多いな」と感じています。
何かのチャレンジをして成功すると【宿題無し】がご褒美になるのが私はどうしても腑に落ちない。
宿題が少なくなるとよろこぶ子どもたちを見ると悲しくなる。
その度に思います。
これが将来「仕事」と名前が変わり、人生楽しくないという大人が出来上がってしまうのかな。
そう思うと、いてもたってもいられなくなります。
なんとか勉強を楽しめるように、勉強は楽しいものだということを感じさせてあげたい。
【勉強を嫌いにさせているのは、宿題だ】
学校で勉強をして、家でも勉強。
やりたいことがやらなきゃいけないことで埋まっていく原理。
それが続けば嫌いになりますね。
しかし。
「じゃあ、うちのクラスだけ宿題なくそう!」
そんな簡単にいくわけがありません。
たくさんの本の中にもあったのですが
「家に帰ってからの時間を、宿題の時間に当てるより、お手伝いやボランティアや社会経験、家族との時間などに当てる方がよっぽど有意義だ」と書かれてあります。
また、宿題をしない代わりになる「プルーブ・イット・プラス」(生徒は年齢ごとに設定された英語、フランス語、数学、絵画や演劇、ボランティア、プログラミングなどの課題を、自ら選択して取り組む制度)が整っているわけでもない。
たぶん、【勉強が嫌だ】マインドを刷り込まれている子どもたちにとって
【宿題無し】とは【ラクができる】というのと同意であり
【何かにチャレンジする】【いろんな経験をする】ところまでは、現段階ではいかないと思います。
ここからは私が考えた結論です。
そもそも宿題とは【学力向上】という側面だけではなく
「自分のコントロール下における時間の中で時間を有効に使う勉強をする」という側面も持ち合わせていると思います。
どれくらい宿題の時間を使い
遊びの時間を作るか。
いつ宿題をやり、いつ自分の趣味に時間を当てるか。
そんなタイムマネジメント的な要素も入っている。
また、「苦手な事をいかに楽しめるように工夫するか」というマインドを作るには「勉強嫌い」と思う子だからこそ、宿題はうってつけの道具です。
だからこそ、少しでも楽しめる宿題を。
常に考え、子どもに新しい宿題の仕方や、宿題内容を提供しています。
(※以下、先生が黒板に書いた文章の抜粋です。)
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>何でこんな変わった宿題を出したのかを伝えるね!!
>それは
・人の気持ちを考える力
・相手のことを想う優しさ
・自分の考えを文章にまとめ伝える力
>この3つのことを楽しく身につけてほしいと思ったからです。
>この3つは、計算が速くできるとか、漢字をたくさん覚えているとか、音読がスラスラ言えるとか、そんなことよりも、みんながこの先生きていくうえでもっと大切で必要な力だと先生は思っています。
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今まで毎日毎日無意味に「漢字」「算数問題」ばかりを出してきました。
それで漢字テストやって成績が上がるかと言ったらそうでもない。
だったら、将来にもう少し役立つ宿題を出そう!
と考えました。
それが【おなやみ相談会社】という宿題です。
簡単に説明しますと
子どもたちは、それぞれ個人でお悩み相談会社の社長さんを経営しています。(そのような設定です。)
その会社に、毎回悩みを持った人から手紙が届きます。
社長である子どもたちは、その悩みをもった人に向けて、解決策や相談内容に応じた返信を書きます。
これが宿題です。
そして、その相談者によってポイントがつけられ(もちろんそれは私が付けますが笑)ベストアンサーに選ばれた5名は教室に掲示されます。
また、ポイントによって会社が成長し、成長に応じて相談内容がレベルアップする仕組みになっています。
写真を見ていただければわかりますが
「勉強嫌いな子どもをもつお母さん」や
「忘れんぼうのサンタさん」や
「めんどくさがりやなくまさん」
「人前が苦手なお笑い芸人」
など様々な相談内容が寄せられます。
この宿題、かなりヒットです。
宿題をいつも適当にやってくる子が「この宿題楽しい!毎日出して」と言ってくるようになりました。
子どもたちはみんな「この悩み分かる!」と共感しながら、解決策を考え、相手のことを思って手紙にしています。
今、二学期終了時点で5通の手紙を子供たちは書きました。
その内容の成長ぶりがすごいです。
これが、この先どのような影響を及ぼすかはわかりません。
しかし、これからも、ただただ「宿題は出すものだから」という当たり前に疑問を持ち
子供たちとともに成長できる大人でありたいと思います。
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引用終わり。
無意味な宿題を上から一方的に与えて強制するより、子供の将来を考え、どうすれば楽しみながら将来役に立つ力を身につけられるかを追求した方が、先生も子供たちも活力上がるだろうなと、可能性を感じました!





大畑とし子