先月まで小学生だった子どもたちを、待ち構えている中学校の罠

新学年が始まって3週間近くになりました。

ついこの間まで小学生だった塾生たちに、中学校で相当多くの人が体験する圧力について、中学三年生になったばかりのお姉さんたちからお話をしてもらいました。

>「まず、中学校という新しい環境に慣れるのが大変ですね。」

>「私の場合、新しい環境に慣れたころに最初のプレッシャーを体験しました。それは定期テストです。」

5教科の合計点で評価される、行ける学校の見通しをたてられてしまう、自分が行きたい学校との成績上の乖離を物差しにしてしまう。ということでした。

>「テストの結果が悪いかったから焦って塾に・・・。」

わたしの塾が近所だったこともあって入塾したのだと想いますが、ちっとも成績は上がりません。そればかりか、わたしは問題集と答えの暗記という、数学で言えば1対1の勉強法をやめましょうと毎回お喋りの形で子どもたちに伝えます。

>「次に訪れたのは、部活動でのいろいろですね。」

子どもたちの世界ではとうの昔に、指揮系統を通じての上からの強制圧力は無効化し、むしろ何かしらの団体活動にとって逆効果になっていますが、これをやり遂げてしまって指導者になってしまった残党が指導教員の中にも、コーチの中にも、サポーターの中にも大勢いますので、悩みが絶えないわけです。

>「順番は人によっていろいろですが、三つ目にやって来たのはクラスでしたね。」

特に理由があるわけでもなく、35人ずつとか40人とか、数合わせ的に詰め込まれた子どもたちは365日そこで最も長く生きていかなくてはなりません。そしてせっかく芽生えた友情や信頼関係も次の年度には再びリセットされてシャッフルされます。


偶然、地方選挙の真っただ中
ある女性候補者の選挙宣伝カーが、大音声で塾の前の通りを走り抜けました。
中学生を見つけたのでしょう。

「勉強も、部活もガンバレよー!!」

たぶんそう言ってご自分の子育てもされて来たのでしょう。
しかし他人の子というか、地域に共有された将来の若者に対して投げかけるメッセージとしては余りにも時代遅れな内容に、中学生たちも塾生たちも投票したくないという表情をしていました。

ところでちっとも成績が上がらなかった女の子なのですが2年後の現在は言うまでもなく優秀生に育っています。

また私の家族からの反応なのですが、中学生で過去を振り返り、体験してきたプレッシャーについて整理して話せることが驚きだということです。

 

 

 

 


佐藤英幸