学校に行かないと決めた、12歳の哲学者が教えてくれること③

中島芭旺くんは10才のときに、自身の考えを記した著書『見てる、知ってる、考えてる』を出版し、全世界で累計17万部を突破している。

そんな中島芭旺くんが12才の今、インタビューに答えているのが興味深いので紹介したい。
BUSINESS INSIDER JAPAN ビジネス インサイダー ジャパンリンクより
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
○自分を表に出せないのは、自分を大切にしていない証拠
―いろんな大人の方にも出会っている芭旺さんから大人の姿はどんなふうに見えていますか。
人それぞれ違うとは思いますけど、やっぱり知っていること、覚えていることは子どもよりも大人のほうが広くて、深いなぁと感じます。でも、一つのことに集中して何かをやるのは、子どものほうが得意かもしれない。それから、よく大人から「普通はこうするんじゃない?」とか「こうするのが当たり前でしょう」って言われるんです。でも、その「普通」とか「当たり前」って何だろうって、不思議で。ほんとうはきっと「これが普通」というわけじゃなくて、その人のまわりには「たまたまそういう人がたくさんいる」ってだけのこと。”普通” にとらわれているのかな。

―いつも「普通」や「常識」を意識せざるを得ない大人からすると、芭旺さんの生き方は、「普通じゃない」ように見えるのかもしれませんね。
いろんな考えがあるっていうことを忘れてほしくない、と思います。学校に通ったり、会社に勤めたりすることは、「当然のこと」じゃないと思うんです。心のどこかでただ思い込んでいるだけというか、「行くのが当たり前」という考え方が根っこに染みついているだけであって。それに対して疑問を持つこと、自分にとって本当に大切なことなのかどうかを考えて、大切なことだと思えたら、きっと苦ではなくなりますよね。仕事にしても、「どうして毎日同じところへ行かなきゃいけないんだろう」という疑問は、もともとたくさんのひとが持っているんだと思います。疑問を持って、その答えに納得できればいいけど、それができなかったら、疑問が疑問のまま残ることになる。それを表に出せるかどうか、なんです。

―その疑問を外に表明すると、まわりから浮いてしまったり、「わがままだ」と思われてしまったりしませんか。
そうなるかもしれません。まわりから浮かないように疑問を自分の中でしまっておこうとする気持ちも分かります。だけど、自分の気持ちを外に出せない、出さない、ということは、「自分の優先順位がいちばんではない」ということですよね。まわりを気にして、自分を出せないあまりに、不機嫌になったり、嫌な気持ちになったりするなら、お互いにとってよくないこと。そもそも「なんでまわりの目を気にしているんだろう」と気づくことも、変わるための一歩かもしれない。自分自身が「いい」と思えることが、いちばんいいことだと思うんです。それは、自分にとってもまわりにとっても。一人ひとりが幸せを感じられて、それがみんなにとっても幸せだと思える。それが、いちばんいい場所なんだと思います。

―「自分だけが幸せになる」のではなく、「一人ひとりの幸せを尊重できる」ということなのかもしれませんね。
たぶん、そう思えないんだったら、その集団が自分に合っていないということなんだと思います。そういう集団は、抜けてしまえばいいと思う。人っていっぱいいるじゃないですか。僕も学校を休んで、クラスの子と会わなくなったけど、インターネットでいろんな人と出会えて、いろんな話ができるようになりました。居場所はどこにでもある。もっと、自分のことを大切にしてもいいんじゃないかな。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

蔵端敏博