中学3年生を丸ごと休んで得られた6つの結論

夏休み前後の不安定な子供の気持ちに対して、無理に学校に行かなくてもその後の人生を生きていくために何の支障も無いことを書いたコラムがありました。現在、私たちが子供を解放しようとして語りかけていることと多くの内容が合致しているので紹介しておきます。

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「明日の学校はムリかも」と迷っている人へ 中学3年生を丸ごと休んで得られた6つの結論
 
 夏休み明けの前後は子どもの自殺が増える傾向があります。
 「自殺の危険性」とまではいかなくても、「子どもが『行かない』と言いだしたらどうしよう」と不安を感じている親や、「あしたの学校はムリかも」と迷っている学生は多いと思います。 

 私は中学校2年生の冬から学校へ行っていません。中学3年生は丸ごと学校を休み、その後も高校や大学などには通わず36歳になりました。現在は、不登校当事者や識者に取材をして『不登校新聞』を発行する仕事をして暮らしています。 
 私も「学校へは行かなくてはいけない、行かないでどうする」と思っていましたが、今振り返ってみれば学校へ行かなかったからこそ得られたものがありました。今日はその得られた結論をお伝えしたいと思っています。 

 前半の3つは学校へ通う人自身に知ってほしいこと、後半の3つは親や祖父母など周囲の人に知ってほしいことです。 

不登校から得られた私の結論1
「1日も通わずに卒業ができる」

 不登校後に一番驚いた事実は小・中学校は一日も通わずに卒業できるという事実です。卒業は校長が判断するもので「不登校の人を卒業させたがらない校長のほうが問題になる」という事実には驚きました。 
 実際に私が取材したなかには「小学校の入学式だけ行ったが、小中ともに問題なく卒業できた」という人もいます。 
 さらに高校からは通信制高校というものがあり、月に1度から2度の登校で卒業できる学校もあります。試験だけを受けて「高校卒業」と同程度の資格が得られる制度もあります。大学も通信制大学が全国で43校もあり、いわゆるテスト競争をする「大学受験」はナシで入学できます。 
 私としては「じゃあ苦労して登校した日々はなんだったんだ」という思いしかありません。 

不登校から得られた私の結論2
不登校をする前が一番ヤバかった」

 学校へ行けなくなったとき「これで人生が終わった」と私は思いました。しかし、最大のピンチは不登校をした時点で乗り越えていました。私の最大のピンチは学校へ通っていたときです。 
 不登校になるまで私は「学校への不満は人並みだ」と思っていました。クラスのなかには、いじめもあったし、理不尽な先生にも苦しめられました。勉強にも強い重圧を感じていました。しかし、そんなことは「あたり前のこと」だと思っていました。 

 ところが、その「あたり前」に苦しんでいました。 

 中学2年生の秋ごろから、学校へ行こうとすると、どうしようもなくムカつく、視界がグラグラと揺れるなど、自分では制御できない異変が起きていました。もちろん、ストレスによるものです。 
 不登校になる直前の冬はハッキリと「死にたくなる気持ち」が出てきました。電車の踏切を見ていると、なんだか踏切に吸い込まれそうな感覚が湧いてくる。踏切に近づくと、毎回のように「電車に跳ねられちゃったら人生が楽になるな」と思うようになっていました。 
 学校と距離をとってから異変や死にたい気持ちは薄れていきました。当然ですが、苦しみの根拠から離れたから苦しくなくなっていったのです。 

 不登校自体を懸念される人も多いですが「不登校をする前が一番ヤバい」というのが私の結論です。 

不登校から得られた私の結論3
「ふつうの未来が待っている」

 不登校をしたとき教頭先生から「大人になれないぞ」と言われました。その一言に震えましたが、あれから22年、私を待っていたのは「ふつうの未来」でした。 
 「ふつうの未来」とは、苦労もするし楽しいこともある大人になったという未来です。 

 中学生の当時は想像ができなかった「仕事」もしています。仕事はミスをして叱られながら覚えました。つまり「ふつうの覚え方」です。私の職場には大学を出た同僚もいますが、ちがいは感じません。 
 日常もふつうです。大好きな人と結婚をしたり、ケンカをしたり、2000円もするパフェが食べられたり、メタボと医者から言われたりしています。最近の日常の悩みはソシャゲの課金が止められないことです。 

 「学校へ行けない自分はもう終わりだ」と中学生の私は固く信じていました。しかし、終わったことはなにひとつありませんでした。なんでもない日常がボチボチと続くだけです。それは私だけでなく、多くの不登校の人の未来だったと取材を通して確信しています。 

 明日の学校を迷う人には、どうかそういう「先行事例」を信じて、いまの自分の気持ちに率直になってもらえればありがたいと思っています。 

※以下は【結論】だけ列挙しておきます
不登校から得られた私の結論4、5、6
「当事者はSOSは言葉にしません」
「SOSは自分だけで受けとめない」
「危ないと思ったら安全確保を第一に」

 

 

 

じゃがじゃーが