“就活ルール”廃止は学生・大学が現実の圧力に向き合うチャンス

就活ルールの廃止については賛否両論があるが、生産力の低下という現実の圧力にさらされている経済・産業界が、“学業が本分”を錦の御旗に若者が劣化する(社会に出てから鍛え直すのに一苦労)ことを看過できなくなったということではないだろうか。

実際、“就活ルール”を設けないと学業に勤しめないというのは、学業にさほどの魅力と必要性がないことを示している。

“就活解禁”まで思考停止していた学生が、今回の変更を機に少しでも頭を働かせ始めれば、大学にお金を払って現実から乖離する生活に違和感を抱き、社会で期待に応えて評価(→報酬)を得ることに魅力を感じるようになるのではないか。

また、社会で現実の圧力に向き合うことで、初めてもっと深く学びたいという志が芽生える人が出てくる可能性もある。大学はそうした社会人を受け入れる(魅力ある)場になれば、18歳人口の増減に踊らされることもない。(その前段に淘汰があるだろうが)

学生も大学も、今回の“就活ルール”廃止を社会の圧力状況から捉えることで、自らも現実の圧力に向き合うきっかけにできるのではないだろうか。(できなければ淘汰される)

 

 

 

稲依小石丸