夕張高校が廃校の危機に一丸となって取り組む「学校再生」の成果

財政破綻した夕張市の状況です。(リンク
夕張市ほどでないにせよ、どの自治体も多くの問題を抱えており、そう考えると学校の外には生きた教材が多くあります。それを取り込む学校が少ないのは、やはり文科省のカリキュラムと受験のせいなのでしょう。

・・・・・ 引用開始 ・・・・・
かつて「炭鉱のまち」として栄えた北海道夕張市財政破綻してから、10年が経った。その間に市の人口はおよそ3割減少。特に子どもの減少が著しく、学校は統廃合が進み、現在は市内に小・中・高校がそれぞれ1校ずつ残るのみ。そんなネガティブな面ばかりが目立ってきた10年間だった。

しかし、今、夕張市は前を向いている。2016年から「RESTART! Challenge More!」をスローガンに掲げ、未来に向けて希望の持てるまちづくりの推進に取り組み始めた。
その一端を担っているのが、市内唯一の高校である夕張高校の生徒たちだ。「私たち市民が夕張を自慢できるようになりたい」。そんな思いで自ら動き出した彼らに注目してみたい。

夕張高校の生徒数は年々減少し、今年度は全校で74人。交通の問題により市外からの生徒の確保が困難で、通っているのはほぼ地元の子どもたちだ。しかし、地元夕張中学校から同校への進学率は、5年前の約9割から今年度は約5割にまで低下した。このまま生徒が減っていくと、学校存続も危うい。(中略)

地域のためにも、再び地域の子どもたちから「進学したい」と思われる魅力的な学校にならねばならない。そんな使命感をもって、同校は学校改革に乗り出した。東京の高校との交流や、地域から講師を招く特別授業、オンライン英会話による英語力向上策など、昨年からさまざまな新しい取り組みが始まった。来年度からは海外研修などの体験的プログラムも予定されている。

こうした活動は、生徒が「地域の一員」という意識を持つきっかけになっている。今年度、「家庭科」の授業で実施された市との連携授業で、仮設バス待合所の空間デザインに取り組んだ3年生の二階堂ののかさんは、こんな気づきがあったという。
「今までは利用する側の視点だけしかなく『なんでこうなんだろう』と文句ばかりでした。しかし、私たちは公共サービスを受ける権利もありますが、同時に果たさなければならない義務もあることに気づきました」(二階堂さん)

高校生は自らも変革を起こそう動き出した。その代表例が、「Change!~歴史を塗り替えろ」をテーマとした2017年の学校祭だ。(中略)

生徒たちは「少ない人数だからこそできることは何か」を考え、かつて市民を活気づけていたYOSAKOIソーランチーム「ゆうばり寅次郎」の振り付けを復活させ、全校生徒で踊ろうと決めた。当時、生徒会長として学校祭の改革を牽引したのが、前出の二階堂さんだ。
「私たち生徒会が発足当初から目標にしていたのは、夕張高校から元気を発信していくことです。学校祭でも、市民のみなさんが元気になることをしたいと思い、みんなで知恵を絞りました」(二階堂さん)

生徒会が中心となって「ゆうばり寅次郎」関係者を探して指導を請い、その踊りを全校生徒へ伝授。その他の学校祭準備にも追われる中、「ほんとうに全校生徒での踊りを完成できるのか」との心配を乗り越え、7月の学校祭では市内3ヵ所でYOSAKOIを披露。観覧した市民からは何度もアンコールの拍手があり、地域と高校生が一体となって盛り上がった。

自らの手で変革を起こした学校祭は大成功。合浦英則校長は、多くの生徒の意識変化を感じているという。
「生徒たちは、『自分たちがやれることもあるのだ』と口にすることが多くなりました。自分たちが考えて動くことで、学校が変わってきたという実感があるからではないでしょうか」(合浦校長)
(後略)
・・・・・ 引用終わり ・・・・・

 

 

 

孫悟空