ノーベル賞本庶さん~教科書に書いてあることを信じない。本当はどうなっているのかという心を大切にする。~

 ノーベル賞受賞が決まった本庶氏の、子供たちへのメッセージ。「学び」とは何かの本質だと思う。

リンクより引用します。

※※※以下、引用※※※

「多くの幸運で受賞に」 本庶さん一問一答

ノーベル賞の受賞が決まった本庶佑特別教授の記者会見での主な内容は次の通り。 
 
 
「重い病気から回復した人からの言葉に研究の意味を実感」 

 冒頭発言 1992年のPD-1の発見と基礎的研究が新しいがん免疫療法として臨床に応用され、この治療法で重い病気から回復して「元気になった。あなたのおかげだ」といわれるときがあると、自分の研究に意味があったと実感し、何よりうれしい。 

 --受賞の連絡はいつどのように。 

 午後5時前後だったと思うが、ノーベル財団の知り合いの先生から電話があった。私の部屋で若い人たちと論文構成の議論をしていたときで、思いがけない電話だった。 

 --どのような治療に発展させたいか。 

 この治療は、例え話としては感染症におけるペニシリンという段階。ますます効果が広く及び、効かない人はなぜ効かないのか研究が必要だ。いずれは解決されて、感染症がほぼ大きな脅威でなくなったと同じような日が、遅くとも今世紀中に訪れると思う。 

モットーは「好奇心と、簡単に信じないこと」 

 --心がけていることやモットーは。 

 研究に関しては何か知りたいという好奇心。もう一つは簡単に信じないこと。ネイチャー、サイエンス(の論文)も10年たてば残って1割だ。自分の目で確信できるまでやる。自分の頭で考えて納得できるまでやる。 

 --医療の研究の方向性について。 

 生命科学というのはまだ私たちはどういうデザインになっているのか十分に理解していない。AIやロケットはデザインがあって明確なプロジェクトを組めるが、生命科学はほとんど分かっていない。何が重要か分からないところでこの山をみんなで攻めようというのはナンセンス。できるだけたくさんの山を踏破して、どの山が本当に重要な山か調べる、まだそういう段階だ。1億円を1億人にばらまくと全て無駄になるが、1人ではなく、10くらいの可能性を追求した方がライフサイエンスは期待できる。もっと若い人にチャンスを与えるべきだ。 

子どもたちは「不思議だと思う心を大切に」 

 --科学者になろうと思う子どもに。 

 一番重要なのは、何か知りたい、不思議だと思う心を大切にする。教科書に書いてあることを信じない。本当はどうなっているのかという心を大切にする。自分の目でものを見る、そして納得する。そこまであきらめない。そういう若い小中学生が研究の道を志してほしい。 

(後略) 

※※※引用、以上※※※

 

 

 

野崎章