教育で重要なのは、宿題よりも「遊び」そして「教えない」こと

小学校で必修化されるプログラミング教育。フリースクール校長として、プログラミング教育を実践するサイエンスライター竹内薫は、「教えない」ことの重要性を説いている。これは、プログラミング教育だけに留まらない認識だと思う。

PRESIDENT Online リンク より
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○プログラミングは「教えない」のが教えるコツ
小学生のうちから、やれCだ、Pythonだのといったプログラミング言語を詰め込み式で教えることには意味がない、ということだ。覚えたりコピペしたりすることでプログラミングのまね事はできても、それでは質の高いプログラムは書けるようにならない。したがって、高給取りのプログラマーにはなれない。
プログラミングに大切なことは、問題を発見し、その解決方法を創造する力だ。これは、暗記式の勉強では絶対に身につかない。それを身につけるには、子どものうちから、自分で考えて自力で解決するトレーニングをさせるのがいい。
逆に、子どもに「勉強しなさい」と強制するのは最悪だ。「勉強しなさい」といわれて勉強ができるようになった子どもはいない。「勉強しなさい」「ゲームをやめなさい」「早く寝なさい」、私はこれらの言葉は、すべて逆効果であり禁句だと思っている。
では、強制もせず、教えもせずに、子どもをプログラミングの世界にうまく誘導してあげることができるのだろうか。
それには、楽しい体験をさせて、子どもが自分からプログラミングに興味をもつように仕向けよう。実は、それが得意なのは、学校の先生ではなく、プロのプログラマーだ。プロのプログラマーは、いうまでもなくその道のプロだから、子どもたちはきっとその言動を見て「スゲー」と感銘を受けたり、そうしたプロの技やプロの一挙手一投足をまねしようとしたりするだろう。

○「宿題」よりも身体を使って思い切り「遊ぶ」こと
私のフリースクールでも、その道のプロフェッショナルに指導を依頼しているのだが、親御さんから「もっと宿題を出してください」と言われることもある。そのときに私は、「いえいえ、そんな暇があったら、もっと外で遊ばせたほうがいいですよ」と話している。
(中略)
実は、勉強する力や勉強の成果は、身体性があってこそ伸びるものだ。そして、遊びには、身体性がつきものである。屋外での遊びはもちろん、将棋や囲碁のような室内ゲームでさえ、駒を動かす、碁石を打つという身体性を伴っている。
つまり、子どもが小さい時期にやらなければならないのは、「遊ばずに勉強すること」ではなく、「遊んで身体性の器を大きくすること」なのだ。
小学校までに身体性の器を大きくできた子どもたちが、中学生になって本気で勉強をはじめたとき、本当の意味での学力を身につけることができる。なぜなら、彼らは勉強を楽しむ「遊び心」を身につけているからだ。
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蔵端敏博