予備校(河合塾)が反詰め込み学習の学校経営に乗り出した!

来春、大手予備校の河合塾中高一貫校の運営に乗り出す。
教育の中身は、詰め込み型学習への問題意識から誕生した教育メソッド・ドルトンプランとし、「教える」と「学ぶ」のバランスを大切にしながら、主体性・探究心・創造性を育み、人とのつながりの中で力強く生き抜く子どもたちを育てていくというのがコンセプトだという。
2020年の大学入試改革に対し予備校が学校経営という形で対応してきた、当の予備校はどのように対応しているのか不明だが、教育改革が一気に動き出しそうな状況となってきた。


河合塾調布市に開く"最強のお買い得校" リンク
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来年2月上旬の中学受験本番に向けて、関係者の間で話題になっている学校がある。2019年春開校予定の中高一貫校「ドルトン東京学園」(東京都調布市)である。
注目度が高い要因のひとつは、大手予備校「河合塾」が運営する学校だということだ。前身は、目黒にあった中高一貫校の「東京学園」。商業学校として伝統ある同校を河合塾が買収し、学校経営に乗り出したのだ。
校舎は新築で、小田急線「成城学園前」からバスで数分の好立地。「有能な教師陣をそろえ、生徒の特性に合わせたキャリア教育を実践し、進学指導は国内外問わず力を入れていく」(6月の同校の説明会)という取り組みが実現すれば業界に新風を巻き起こす存在になることだろう。

では、ドルトン東京学園は具体的にはどのような学校なのか。

校名の「ドルトン」とは、およそ100年前にアメリカで生まれた教育メソッド・ドルトンプランに由来する。このメソッドは、ヨーロッパやアジアなど全世界で高く評価されており、近年特に熱が高まっている。それが中高一貫校として日本初上陸した形だ。

詰め込み型学習への問題意識から誕生した学習者中心のメソッドで、「教える」と「学ぶ」のバランスを大切にしながら、子どもたち一人ひとりが自分の学びたいことを、自分に合った方法で学んでいく。そうやって主体性・探究心・創造性を育みながら、社会性や協調性・思いやりを大切にしていくことで、人とのつながりの中で力強く生き抜く子どもたちを育てていくというのがコンセプトだという。

学校の説明によれば、1学年は100人で25名1クラスの少人数制。校舎は、「生徒の自主性を引き出すための設計」となっており、教室は壁三面がホワイトボードとなっている。図書館は2フロアにわかれ、蔵書は1.5万冊程度。体育館は天井が高く、バスケットボールコート2面分を確保している。職員室も中が見通せるユニークな仕様だ。

人気の私立中高一貫校と同様に、グローバル教育にも積極的だ。中2にオーストラリアホームステイ、高1にアジア海外研修を予定。国内でも在日外国人のコミュニティや大使館訪問などを通してグローバルな視野を養っていくという。

教科横断・総合型のプロジェクト学習も売りのひとつだ。各学年のある時期に1つのテーマを設けて、そのテーマについて全教科横断型の学習を実施していくことも企画されている。例えば、人口・食糧問題について中2の6月に英語・国語・社会・理科・家庭科・情報の科目でそれぞれ探究型の学習を実施する。

また、「フェス」と呼ばれる行事も多数企画されている。スポーツやアート、ミュージックのフェスが企画されているほか、「STEAM FES」として科学や技術、工学、芸術、数学を総合した発表型のフェスもある。具体的には、ドローンを飛ばしたり、プログラミングしたレゴ製のロボットを動かしたりすることを企画しているそうだ。

学費は初年度148万円(入学金40万円)、中2、中3時は108万円。近隣の私立校と比べてかなり高額だ。例えば、神奈川県内で学費が高い私立として知られる慶應湘南藤沢(115.5万円)に迫り、法政第二(102.1万円)、公文国際(91.5万円)を上回る。

同校は、難関大学合格のための学校ではなく、あくまで探究・体験を重視した学習者中心の挑戦をサポートする学校を標榜している。しかしその一方で、説明会では「生徒全員がMARCH以上に入れるようなレベルを担保したい」と話している。
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宮田一郎