即戦力が欲しくて、使い捨て人材を増やす愚かさ

日本では子どもに知識を詰め込み、即戦力を育てる教育が盛ん。
しかしこれでは、真に生きる力を備えた人間には育たない。

この突破口として、宿題よりも自由研究、座学よりもナマの体験がないよりも大切だという。
そうやって知識が知識を呼び寄せる、持続的な好奇心を養うことが、好奇心格差を乗り越えるために必要となる。

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●「どう学ぶか」が問われる時代
社会に出て未知の問題や状況に直面したとき、それまで自分が学んできた知識やスキルをフル動員して統合・応用し、今まで使ったことのない方法を編み出して解決できるようになることが必要です。

なぜなら、子どもが成人する頃には世の中がどうなっていて、どんなスキルや知識が要求されるようになるかは、誰にもわからないからです。

しかし、そんな状況でも問題を解決し、価値を創造できる知的基盤があれば、どのような時代環境が来たとしても力強く生きていくことができます。

その際、何を勉強してきたかよりも、「どう」学んできたかが試されます。

もちろん、知識やスキルは問題解決の助けにはなりますが、環境が変われば陳腐化することもあるでしょう。それに、知識は必要に応じて適宜獲得することができます。

それなのに、知識の詰め込み一辺倒の学び方、テストで正答を出すだけの学び方しかしてこなかったら、得てきた知識やスキルを統合・応用し、未知の問題を解決する力は養われないでしょう。

そうならないためには、ひとつのテーマに対し、文系とか理系とか関係なく、分野横断的なアプローチで取り組む経験が必要です。

だからこそ、仮に周囲が反対しても、親は子が情熱を持って追いかけることを奨励し、子の探求心を応援する存在であり続けることです。


●なぜすぐに物事を投げ出す子どもが多いのか?
子どもがすぐに「わからない」「もういいや」と放り投げるのは、背景知識が少ないために、興味が持続しないのです。

たとえば歴史の授業でも、みんなが面白いと感じて集中して聞き入るのは、先生が脱線して背景知識を語るときだ、というのはなんとなく経験があると思います。それに背景がわかれば、今自分がどこにいて、何を学んでいるかがわかり、その分野への好奇心が増すのです。

ノーベル賞を受賞する学者がなぜ何十年も同じ研究テーマを追いかけられるのか。それは知識が豊富ゆえに自分が知らない領域が明確になり、「知りたい」と思うからです。知らないことがあることがわかるから、興味が湧くのです。

そうやって知識が知識を呼び寄せる、持続的な好奇心を養うことが、好奇心格差を乗り越えるために必要なことです。


●子どもには宿題よりも自由研究、座学よりもナマの体験
とはいえ、知識を持つことそのものの意味は徐々に退化します。むしろその知識を統合して新しい価値を生み出すことが求められるようになっていくでしょう。

仕事や生活の中で直面する課題はより複雑化していますから、複数の分野や領域にまたがる潜在的な関連性に気付く能力が必要です

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井垣義稀