探求学習ができる子・できない子

脳科学者の茂木健一郎氏が、新刊本の中で探求学習の重要性に言及されている。
以下、『本当に頭のいい子を育てる世界標準の勉強法』から抜粋。

●探求学習ができる子・できない子
はっきり言ってしまうと、最初は、ほとんどの子が自ら探求することはできません。だとすると、子どもにとって、探求することは難しすぎるのでしょうか。そうではありません。

本来、子どもはみんな好奇心旺盛で、大いなる探求心を持っています。それを潰してしまっているのは、学校です。学校に入って、暗記中心、知識偏重の詰め込み式授業ばかり受けていると、自分で考えることをしなくなり、どうしても受け身になってしまいます。すると、自主性や好奇心が徐々に失われていってしまうのです。

さらに学校の授業に加えて、塾にも通って受験対策のために詰め込み式の勉強を強いられている子は、疲弊している場合が多いでしょう。
空腹でもないのに、無理やり食べさせられたら、食べるのが嫌になってしまうのと同じで、無理やり詰め込み式の勉強をさせられていたら、探求どころではありません。ですから、まずはお腹を空かせることが大事です。

探求学習にとっての空腹状態とは、ぼうっと休むこと。休むときは徹底的に何もせず過ごすことです。三日くらいぼうっとしていると、封印されていた好奇心がむむくとわいてきて、いろいろなことを探求したくなってくるものです。

●「答えを教えることを」を、あえてやめてみる
子どもは、知的好奇心から「空はなぜ青いの?」「どうして、勉強しなければいけないの?」など、自分が知らないことを親や大人に聞いてきます。
子どもに対して、やるべきとを指示したり、質問に対して突き放したり、答えを教えてしまったりといった態度は、子どもが自分で答えを見つける機会を永遠に奪ってしまいます。

こういうとき、どうすべきでしょうか?

大人が答えを教えてあげる必要はありません。それよりも、子どもの好奇心を邪険に扱わず、かつ邪魔をしないようにするには、「問いかける」ことが大事です。
人は問いかけられれば、答えを考えようとします。「〇〇しなさい!」と命令されても考えませんが、「どうしたら、いいと思う?」と聞かれたら、「どうしたらいいだろう?」と考えるものです。

それでも、子どもが答えにたどり着けない場合は、答えにたどり着くまでのヒントを与えてもいいでしょう。いわば、子どもたちの知的好奇心を支えてあげるコーチ役に徹するのです。例えば、インターネットで調べる方法を教えてあげたり、その道に詳しい人を紹介してあげたりする。

最終的には、子ども自身が「自分で考えるものだ」と理解すること。そして、大人にできることは、知的好奇心を支えてあげて、子どもが自分で考え、答えを出し、行動し、そこから学び続けることができるようにするだけです。

 

 

柏木悠斗