日本電産永守会長。偏差値とブランド主義を打破し、本当に役に立つ人たちをつくる。

 京都先端科学大学の理事長を務める永守会長。会長自身、今の大学の授業に出てみると「5分」で寝たと…。そして、寝てしまうのは、学生のせいではなく、30年も変わらない授業をやっている先生の方に原因があるきっぱり。

 だからこそ、そこに、大きな変革可能性を感じ取り、京大、関関同立を抜けると本気で考えているのだと思う。

リンクより引用します。

※※※以下、引用※※※

「2030年までに京大抜く」京都先端科学大学の理事長

 京都先端科学大学理事長で、日本電産永守重信会長(74)が23日、京都市内であった全国高等学校PTA連合会の京都大会で講演をした。同社を一代で世界最大手のモーターメーカーに育てた経験から「先生の授業ノートが30年前。そんな基礎知識をスマホ時代に教えてどうするのか」と教育の現状を批判。世界大学ランキングで2025年までに「関関同立」を、30年に京大を抜くとも宣言した。講演内容は次の通り。

 今の日本の教育は間違っている。偏差値とブランド主義が日本の高等教育をひずませている。

 企業はお客さんが買ってくれる商品を作り出して、売らないといけない。しかし今の大学は、英語は話せない、専門はできない、礼儀作法はできない。そんなのをどんどん出してくるんです。

 採用する側もブランドでとるしかない。ところが今の一流大学の半分以下は普通の生徒。昔なら受かっていないような子ですわ。しかし今は、一流の予備校でテクニックを覚えて暗記をすれば受かる。そんなのが半分ぐらいおるわけです。

 京都先端科学大の理事長になって教育現場を詳しく見ました。ああ、こういう教育をしているのかと。他の大学もたくさん見に行って授業も見せてもらった。まあ、みんなよく似たものです。後ろでスマートフォンを持って遊んでいる。寝ている。授業中に帽子をかぶっている。何しにきとんねんと。

 しかし、もっと悪いのは先生。生徒が寝ていても、帽子をかぶっていても、スマホで遊んでいても、私語をしとっても注意一つしない。私もそこに座って15分ぐらい聞いてみようとしたら、何と5分で寝ましたよ。

 寝ているのは学生のせいではないんです。先生がおもしろくない授業をしている。某一流大学の授業なんて、何を言っているのかわからない。僕の専門分野を聞きに行っているのにですよ。僕がわからないのに学生にわかるはずがない。先生のノートを見たら30年ぐらい前のノートを見てやっているんです。

 大学進学率が5%とか10%のときはそれでもよかった。しかし今はそうではない。なのに教育は30年前50年前の教育をやっている。大学は基礎研究、基礎の知識を教えるんだと言う。でもそんなのはスマホで調べたら全部わかります。そんなことを教えて、社会に出してどうするんですか。

 教育は教えるだけではなくて、人間を育てるということなんです。

 しかし、これでは受け入れ側の企業は一から全部教えないといけない。京大や東大を出たといっても英語を話せない。経済学部を出ても、決算を組めるのかといったらできない。専門用語もわからない。名刺の出し方もわからない。

 京都先端科学大は、2025年までには関関同立を抜く。これはおそらく前倒しです。そして2030年に京大を抜く。偏差値ランキングではなくて、世界大学ランキングで抜きます。そう言うと笑われますけどね。いいんです。笑ってもらったほうが成功します。1973年に従業員3人で自宅でつくった会社が、46年間で14万人の世界ナンバーワンの会社になったんですから。

 偏差値とブランド主義を打破する。大学の目標もはっきりしている。偏差値をあげて上にあがるんじゃないですよ。本当に役に立つ人たちをつくりあげるということです。

※※※引用、以上※※※

 

 

野崎章