子供を学校に行かせなくていい5つの理由-2

小中学校は義務教育だから、通うのは子供の義務? ——いえいえ、違います。子供は教育を受ける権利を持っているのであって、それは義務ではありません。では、親が子供を通わせるのが義務? いいえ、実は、これも正確ではありません。

義務教育という言葉は日本国憲法教育基本法、学校教育法で使われていますが、つまりは子供に最低限必要な教育を授けなさいよ、という趣旨です。行政・地域・保護者が子供に適切な教育機会を確保してあげること。これが本質なのです。

なので、義務教育だから学校に行かなければいけないとか、行かせないといけないことはないのです。

これは私が勝手に言っているわけではなく、文科省も平成28(2016)年に次のような通知を出しました。


不登校とは,多様な要因・背景により,結果として不登校状態になっているということであり,その行為を「問題行動」と判断してはならない。

不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。また,児童生徒によっては,不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること。
出典:不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)|文科省(強調は筆者による)
つまり、教育行政を司る文科省も、不登校に対して「学校に戻すだけを目標にするなよ」と、「しばらく休むことも大切だよ」と認めている。学校に行くことも行かせることも、義務ではないのです。

■理由5:出席しなくても卒業できるから

長期の不登校となると、もしかしたら「卒業できないかも」と心配になる親御さんもいらっしゃるかもしれません。杞憂です。また、学校の教師の中には「このままだと卒業できませんよ」と言う人もいるかも。しかし、これはただの脅しです。

小学校・中学校は、入学さえすれば1日も出席しなくても卒業できます。

男はつらいよ』の主人公・寅さんは中学校中退という設定で、かつては実際にそういうこともありえたそうです。ですが、現在では必ず卒業できます。というのも、小中学校の卒業は校長の裁量次第となっており、出席日数も成績も卒業要件にはなっていないからです。

ややこしくなるので法律上の規定には立ち入りませんが、とにかく大丈夫。卒業できます。

また、高校の場合は単位取得が必要となるので不登校だと中退となってしまいますが、それでも通信制高校への転入・編入や高校卒業程度認定試験(高認)があるため、いくらでもリカバリーは可能です。

 

 

植田正治